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特定口座・一般口座・NISA口座の違いと選び方の基本

証券会社で口座を開くとき、特定口座・一般口座・NISA口座といった種類を選びます。違いは主に「税金を誰が計算するか」です。それぞれの特徴を整理します。

公開日: 2026年10月18日 / 読了の目安: 約4分

1制度・税金

口座の種類は「税金の計算を誰がするか」で分かれる

株式の売却益や配当金には、原則として20.315%の税金がかかります。この税金の計算や納付を、誰がどのように行うかによって、口座の種類が分かれています。

大きく分けると、証券会社が計算してくれる「特定口座」、自分で全部計算する「一般口座」、税金がかからない「NISA口座」の3種類です。

2制度・税金

4つの口座の比較

口座税金の計算確定申告特徴
特定口座(源泉徴収あり)証券会社が計算し、納税まで代行原則不要手間が少なく、多くの人が選ぶ
特定口座(源泉徴収なし)証券会社が年間の損益を計算した書類を作成一定の場合に必要自分で申告する。年間取引報告書を使う
一般口座自分で計算利益が出たら必要書類の準備や計算の手間がかかる
NISA口座非課税不要年間・生涯の投資枠に上限あり。損失の通算不可
3制度・税金

特定口座(源泉徴収あり)が便利な理由

源泉徴収ありの特定口座では、売却益が出たときに、証券会社が税金を計算して、売却代金から差し引いて納めてくれます。そのため、ほかに申告が必要な理由がなければ、確定申告をしなくても課税が完了します。

また、その年に利益と損失の両方がある場合は、口座の中で自動的に通算されます。配当金を同じ特定口座で受け取る設定にしておけば、配当金との通算も口座の中で行われる場合があります。

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特定口座(源泉徴収なし)と、20万円ルール

源泉徴収なしの特定口座では、証券会社が年間の損益を計算した「年間取引報告書」を作ってくれますが、納税は自分で行います。確定申告が必要かどうかの目安として、よく知られているのが「20万円ルール」です。

これは、給与所得者で、給与以外の所得(株の売却益など)が年間で20万円以下の場合に、所得税の確定申告が不要になるというものです(所得の種類や条件による例外があります)。ただし、所得税の申告が不要でも、住民税の申告が必要な場合がある点には注意が必要です。

5制度・税金

一般口座は何が大変か

一般口座では、売買ごとの取得価額や売却価額、手数料などを自分で集計し、年間の損益を計算して申告します。証券会社から送られる取引の書類を元にしますが、特定口座のような年間取引報告書は作成されません。

計算の手間がかかるため、特別な理由がなければ、特定口座を選ぶ人が多いです。売買の記録を自分でつけておけば、一般口座でも計算の負担を減らせます。

6制度・税金

口座を使い分けるときの考え方

実際には、これらの口座を併用している人が多くいます。たとえば、次のような使い分けがあります。

  • 非課税のメリットを活かしたい投資は、NISA口座で行う
  • それ以外の投資は、手間の少ない特定口座(源泉徴収あり)で行う

NISA口座の損失は他の口座と通算できないため、どの口座でどの銘柄を買うかは、あらかじめ考えておくのがおすすめです。自分の状況によって最適な選び方は変わるため、迷うときは証券会社の案内や、税理士などの専門家に相談してください。

7制度・税金

例:3つの口座で取引した場合の年間損益

ある年に、次のような損益があったとします。

  • 特定口座(源泉徴収あり):売却益 +20万円(すでに税金が引かれている)
  • 一般口座:売却損 −5万円
  • NISA口座:売却益 +10万円(非課税)

NISA口座の10万円は非課税で、通算の対象にもなりません。特定口座の利益20万円と、一般口座の損失5万円は、確定申告で通算すると、課税対象は15万円になります。税金は約30,472円(15万円 × 20.315%)で、特定口座で源泉徴収されていた約40,630円との差額、約10,158円が、還付される計算です。

この例のように、口座をまたいだ通算は、確定申告をして初めて効果が出ます。

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よくある質問

Q. 特定口座は、証券会社ごとに作れますか?
A. はい。特定口座は、1つの証券会社につき1つの口座です。複数の証券会社で、それぞれ特定口座を持つことができます。

Q. 特定口座の「源泉徴収あり」と「なし」は、あとから変えられますか?
A. 変更できますが、手続きの時期や条件は、証券会社によって異なります。たとえば、年の最初の売却の前までに手続きが必要な場合があります。各社の案内を確認してください。

Q. NISA口座と特定口座は、併用できますか?
A. できます。多くの人は、NISA口座を優先して使い、枠を超える分や対象外の商品を、特定口座で取引しています。

Q. 一般口座は、もう使わないほうがよいのでしょうか?
A. 特別な理由がなければ、特定口座のほうが手間が少なく、選ばれることが多いです。ただし、取り扱う商品や、証券会社の仕組みによっては、一般口座を使う場合もあります。

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まとめ

  • 口座の種類は「税金の計算を誰がするか」で分かれる。
  • 特定口座(源泉徴収あり)は、手間が少なく、多くの人が選ぶ。
  • NISA口座は非課税だが、損失はほかの口座と通算できない。
  • 複数の口座をまたぐ通算は、確定申告が必要。
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Asefoでは、証券会社ごとに口座を分けて記録できます。さらに、取引ごとに税区分(特定口座・一般口座・NISAなど)を記録できるので、口座の種類ごとの損益や、NISA枠の使用状況を分けて確認できます。

!ご利用上の注意

この記事について

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買や税務上の判断を 勧めるものではありません。税制や各種制度は改正される場合があります。個別の判断が必要な場合は、 国税庁・金融庁・各証券会社の公式情報をご確認いただくか、税理士などの専門家にご相談ください (記載内容は2026年10月時点の一般的な内容です)。